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なるべくして生まれた最高傑作 〜「F」/フジファブリック〜(by softman)

タイトル:「F
アーティスト:フジファブリック
 

もう既に各所で絶賛されているフジの新作「F」

自分はFC限定ライブで一足先に聞いているため、このアルバムが凄いことになると予想はしてましたが、ここまで行くとは…
なおこのアルバムには様々な「F」が含まれてますが、それはTaking Rockを読めば明らかになるので割愛
 
さてフジの作品といえば毎回変化する作風
以前、制作を終える度にリセットすると話していましたがそれは今作でもそう
「破顔」では今までにないほどノイジーなギターロックが展開されますし、「Feverman」ではくるりの「東京レレレのレ」、キュウソネコカミの「KMDT25」のような和のビートを導入
色んな意味で話題になっている「東京」は、「ダンス2000」を更にディープにしたかのようなファンク
またまた新しい作風を見せています
 
また今回の作品は「STAND!」と異なり新曲だらけ(というかその前にリリースされた「FAB FIVE」に配信リリース曲を詰め込んだというべき?)
シンプルで味わい深い「Walk On The Way」、スカパラホーンズも参加した「恋するパスタ」、直球ギターロックの「High & High」、それにサイケな「前進リバリティ」
新曲中心だけあって、ボリュームも満点です
 
個人的に面白いのが「Let's Get It On」
ファンクやダブステップの影響が感じられる曲ですが、サビになるとまさかの掛け声が
曲中に合いの手が加わる曲はあまりありません
初見のインパクトはかなりの物でしょう
 
前作の「STAND!」も悪くはなかった
けど新曲の少なさが仇となってしまい、最高傑作とはお世辞にも言えず
でも今回の「F」はそうした欠点はなし
今度こそ最高傑作といえます
 
ただ、今回の作品が最高傑作になるのは必然でした
というのも「音楽と人」で山総のインタビューを読んでいると、彼相当な悔しがる性格みたいで
「もっとこのバンドは評価されていい」
「なんでみんな(フェスで)僕たちを見ないんだ!!」
と彼の悔しさがにじみ出てました
だからこそ、今回のアルバム、彼の熱が凄かったと加藤さんや金澤は話していました
その熱量がこのアルバムを生んだのです
 
これまでは「LIFE」や「TEENAGER」が最高傑作だと思ってましたが、遂にそれを超えてきました
文句なしの最高傑作です
 
評価:★★★★★
 

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